ゴミ屋敷化してしまった空き家を手放したいと考えている場合、「この状態で売れるのか？」「片付けた方がいいのか？」と悩むことも多いでしょう。しかし、適切な方法を取れば、ゴミ屋敷となった空き家でも売却することは可能です。ここでは、ゴミ屋敷化した空き家を売却する際に知っておくべきポイントを紹介します。まず、売却前にできる範囲で片付けることが望ましいです。ゴミ屋敷の状態では、買い手が見つかりにくく、売却価格が大幅に下がる可能性があります。最低限、内覧できるスペースを確保し、価値のある物件であることをアピールすることが重要です。もし、自分での片付けが難しい場合は、専門の片付け業者に依頼するのも一つの方法です。費用はかかりますが、ゴミを片付けることで物件の印象が大きく変わり、売却の成功率が上がる可能性があります。次に、不動産会社を選ぶ際には、ゴミ屋敷の売却経験がある会社を探すことが大切です。一般的な住宅市場では、ゴミ屋敷化した空き家は敬遠されがちですが、訳あり物件を専門に扱う不動産会社や投資家向けの市場では、買い手が見つかる可能性が高くなります。最近では、「空き家再生プロジェクト」などの取り組みも増えており、リノベーション目的で購入を検討する人もいます。また、空き家を売却する際には、必要な書類を事前に準備しておくことが重要です。登記簿謄本、固定資産税の納税証明書、測量図など、スムーズに売買契約を進めるための書類を揃えておくことで、手続きを円滑に進めることができます。特に、相続した空き家の場合、相続登記が完了していないと売却ができないため、事前に法務局で確認し、必要な手続きを済ませておきましょう。さらに、売却価格の設定も重要なポイントです。ゴミ屋敷化した空き家は、市場価格よりも低めに評価されることが多いため、相場を把握し、適正な価格を設定することが求められます。売却を急ぐ場合は、多少価格を下げることで、買い手が見つかりやすくなります。もし、売却が難しい場合は、更地にして土地として売ることも選択肢の一つです。建物が老朽化している場合、解体して更地にすることで、土地の価値が上がり、買い手が見つかりやすくなります。ただし、解体には費用がかかるため、売却価格とのバランスを考慮しながら判断することが大切です。