新築住宅のホームインスペクション(住宅診断)を行うタイミングは、大きく分けて3つあります。契約前、内覧会時、そして引き渡し後です。この記事では、それぞれのタイミングで、ホームインスペクションを行うメリットとデメリット、そして、どのような場合にどのタイミングを選ぶべきかを解説します。まず、契約前にホームインスペクションを行う場合についてです。契約前にホームインスペクションを行うメリットは、契約内容の不備や、建物の欠陥を、事前に発見することができるということです。契約前に不具合を発見することができれば、契約を解除したり、減額交渉を行ったりすることができます。また、契約前に、建物の状態を把握しておくことで、安心して契約を結ぶことができます。一方で、契約前にホームインスペクションを行うデメリットは、費用がかかるという点です。契約前に、ホームインスペクションを依頼する場合、費用は自己負担となります。そのため、契約するかどうかを迷っている段階で、費用をかけてまで調査をするべきか、検討する必要があります。次に、内覧会時にホームインスペクションを行う場合についてです。内覧会時にホームインスペクションを行うメリットは、業者が、不具合を是正する義務があるという点です。内覧会は、建物の完成後に行われるため、建物の状態を実際に確認することができます。内覧会時に不具合を発見した場合、業者は、無償で修理を行う必要があります。一方で、内覧会時にホームインスペクションを行うデメリットは、時間が限られているという点です。内覧会は、時間が限られているため、十分に時間をかけて建物をチェックすることができない場合があります。そのため、事前に、チェックリストを作成しておき、効率よく確認を進める必要があります。さらに、引き渡し後にホームインスペクションを行う場合についてです。引き渡し後にホームインスペクションを行うメリットは、入居後に、実際に生活をしてみてから、不具合を発見することができるという点です。引き渡し後に不具合を発見した場合は、瑕疵担保責任に基づいて、業者に修理を求めることができます。一方で、引き渡し後にホームインスペクションを行うデメリットは、業者が是正に応じてくれない場合があるという点です。引き渡し後は、業者の責任範囲が曖昧になりやすく、修理を断られたり費用を請求されたりする可能性があります。