基礎工事の全工程を写真で解説!着工から完成までを徹底ガイド

基礎工事の各工程を理解することで、ご自身の家づくりをより深く理解し、安心して工事を見守ることができるでしょう。まず、基礎工事の最初の工程である、「地縄張り」についてです。地縄張りとは、設計図に基づいて、建物の位置を地面に縄で示す作業のことです。この作業は、正確に行う必要があり、建物の位置や、基礎の形状を決める上で重要な工程です。次に、「遣り方」という作業を行います。遣り方とは、建物の高さや、水平を出すために、基準となる杭を設置する作業のことです。遣り方も、正確に行う必要があり、後の工事の精度に影響します。そして、「地盤の掘削」です。重機などを使って、基礎を設置するための穴を掘ります。掘削した土は、仮置きしておき、後で埋め戻しに使用します。地盤の状態によっては、地盤改良工事が必要になる場合があります。その後、「砕石敷き」という作業を行います。掘削した場所に、砕石を敷き詰め、転圧機などで、しっかりと締め固めます。砕石を敷くことで、地盤を安定させ、水はけを良くする効果があります。次に、「防湿シートの敷設」です。砕石を敷いた上に、防湿シートを敷きます。防湿シートを敷くことで、地面からの湿気が、基礎に伝わるのを防ぐことができます。そして、「捨てコンクリートの打設」を行います。捨てコンクリートとは、基礎の型枠を設置するための、補助的な役割を果たすコンクリートのことです。捨てコンクリートを打設することで、型枠の設置がしやすくなり、作業効率が向上します。次に、「鉄筋の配置」を行います。鉄筋は、コンクリートの強度を高めるために、必要な部材です。設計図に従って、鉄筋を適切に配置していきます。そして、「型枠の設置」を行います。型枠とは、コンクリートを流し込むための枠のことです。型枠は、設計図に従って、正確に設置する必要があります。そして、いよいよ、「コンクリートの打設」です。生コンクリートを、ポンプ車などを使って、型枠の中に流し込みます。コンクリートを打設する際には、空気が入らないように注意が必要です。最後に、「養生」を行います。コンクリートは、打設後、適切な養生期間を設けることで、強度を高めることができます。養生期間は、気温や、湿度によって異なりますが、一般的には、数日から1週間程度です。これらの工程を経て、住宅の基礎が完成します。