中古住宅の購入を決めたら、契約を締結する前に、契約書と重要事項説明書の内容をしっかりと確認し、不明な点があれば、必ず質問するようにしましょう。この記事では、契約書と重要事項説明書で確認すべきポイントを解説します。まず、重要事項説明書についてです。重要事項説明書は、宅地建物取引業法に基づき、宅地建物取引士が、契約前に、買主に対して、物件に関する重要な事項を説明する際に使用する書類です。重要事項説明書には、以下の内容が記載されているため、必ず確認するようにしましょう。一つ目の確認ポイントは、「物件の概要」です。物件の所在地、面積、構造、そして、設備の状況などが、正確に記載されているか確認しましょう。二つ目の確認ポイントは、「権利関係」です。登記簿謄本と照らし合わせ、抵当権や、その他の権利設定について確認しましょう。三つ目の確認ポイントは、「法令上の制限」です。建築基準法や、都市計画法など、法令上の制限について確認しましょう。四つ目の確認ポイントは、「告知事項」です。売主から、心理的瑕疵や、その他の告知事項について、説明を受けているか確認しましょう。五つ目の確認ポイントは、「契約解除に関する事項」です。契約解除をする場合、どのような場合に、契約解除が可能か、違約金は発生するのかなどを確認しましょう。次に、売買契約書についてです。売買契約書は、売主と買主の権利義務を定める契約書です。売買契約書には、以下の内容が記載されているか確認しましょう。一つ目の確認ポイントは、「売買代金と支払い条件」です。手付金の金額、中間金の金額、残代金の金額、そして支払い方法、支払い期限などを確認しましょう。二つ目の確認ポイントは、「物件の引き渡し時期」です。物件の引き渡し時期が、明確に記載されているか確認しましょう。三つ目の確認ポイントは、「契約解除に関する条項」です。契約解除をする場合、どのような場合に、契約解除が可能か、違約金は発生するのかなどを確認しましょう。四つ目の確認ポイントは、「瑕疵担保責任」についてです。売主が、瑕疵担保責任を負う期間や、範囲、内容などを確認しましょう。これらの契約書や、重要事項説明書の内容をしっかりと理解し、納得した上で、契約を締結するようにしましょう。不明な点があれば、専門家(弁護士や、宅地建物取引士)に相談することも検討しましょう。