長期優良住宅の断熱等級、4、5、6、7、それぞれの違いと基準

長期優良住宅の断熱等級は、1から7までの7段階で評価されます。この記事では、長期優良住宅で特に重要となる断熱等級4、5、6、そして7について、それぞれの違いと、基準を詳しく解説します。まず、断熱等級4についてです。断熱等級4は、2022年に新設された断熱等級で、長期優良住宅の最低基準となります。断熱等級4は、地域区分によって、基準が異なりますが、一般的に、UA値(外皮平均熱貫流率)が、0.87以下、または、HEAT20のG1レベル相当の断熱性能が求められます。断熱等級4は、一定の断熱性能を確保することができますが、寒冷地や、温暖地では、十分な断熱性能とは言えない場合もあります。次に、断熱等級5についてです。断熱等級5は、断熱等級4よりも、さらに高い断熱性能を持つ住宅です。断熱等級5は、地域区分によって、基準が異なりますが、一般的に、UA値が、0.6以下、または、HEAT20のG2レベル相当の断熱性能が求められます。断熱等級5は、省エネ性能が高く、光熱費を抑えることができるというメリットがあります。さらに、断熱等級6についてです。断熱等級6は、断熱等級5よりも、さらに高い断熱性能を持つ住宅です。断熱等級6は、地域区分によって、基準が異なりますが、一般的に、UA値が、0.46以下、または、HEAT20のG2レベル相当の上位性能、または、G3レベル相当の断熱性能が求められます。断熱等級6は、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を満たすことができる性能で、省エネ性能が非常に高いというメリットがあります。そして、断熱等級7についてです。断熱等級7は、最も高い断熱性能を持つ住宅です。断熱等級7は、地域区分によって、基準が異なりますが、一般的に、UA値が、0.26以下、または、HEAT20のG3レベル相当の断熱性能が求められます。断熱等級7は、非常に高い断熱性能を持ち、光熱費を大幅に抑えることができるというメリットがありますが、建築費用が高くなる傾向があります。これらの断熱等級は、それぞれ基準となる数値が異なります。ご自身の居住地域の気候条件や、ライフスタイル、そして、予算に合わせて、最適な断熱等級を選びましょう。